Notionでつくる「やる気を引き出すタスクボード」―やる気が自然にわく“実行デザイン”のしくみ―
1. ToDoリストでは、もう動けない?
「やることは見えているのに、手が止まる」「ToDoリストばかり増えて、達成感がない」。
そんなふうに感じたことはありませんか?
多くの人が使っているToDoリストは、“行動を並べる”には役立っても、“行動を引き出す”仕組みにはなっていないことがあります。
大切なのは、感情と行動のあいだに“設計”があるかどうかです。
「複雑な問題は、より小さく分けて考えよ」
―ルネ・デカルト『方法序説』より
思考が混乱しているとき、私たちは“手が止まっている”のではなく、“どこから始めればいいかが見えていない”状態にあります。
フランスの哲学者デカルトが語ったように、「分ける」ことが思考と行動をつなぐ鍵になります。
2. ToDoリストがうまくいかない3つの理由
- 抽象的すぎる:「◯◯を考える」など、行動のサイズ感が曖昧。
- 優先順位が見えない:全てが重要に見えて手が止まる(選択過多)。
- 感情が置き去り:気が重いタスクばかりが並び、やる気を失う。
3. 「Project」と「Task」で流れを整える
効果的なタスク管理には、単なる作業リストではなく、「なぜそれをやるのか」という背景も含めた設計が必要です。
たとえば、Notionで設計する場合は以下の2階層構造が効果的です:
- Project:やりたいこと、目的、動機、ゴールの整理
- Task:Projectに紐づいた、具体的な一歩ずつの行動
これにより、やるべきことが「作業」ではなく「意味ある一歩」として認識され、自然と行動が前に進むようになります。
4. やる気を“引き出す”ための4つの工夫
- タスクに感情タグをつける:「不安」「わくわく」などの状態を記録し、自分の傾向を知る。
- 「やったこと」リストで達成感を見える化:小さな達成を積み重ねて自己効力感を育てる。
- 問いかけ欄を設ける:「これは誰のため?」「なぜ今やる?」と自分に質問する。
- 「あとでやる棚」を用意:脳の渋滞を減らし、選択の軽さをつくる。
5. 自分らしい進み方をつくるために
行動を続けるために必要なのは、「もっと頑張ること」ではなく、「流れを整えること」。
自分の内面と行動がつながる設計があれば、やる気は自然とわいてきます。
タスクの管理ではなく、「あなたの想いの実行デザイン」をつくる。
それがNotionでできる最も大きな価値です。
参考文献
- Descartes, R. (1637). Discours de la méthode(方法序説).
- Iyengar, S. S., & Lepper, M. R. (2000). When Choice is Demotivating.
- Bandura, A. (1997). Self-Efficacy: The Exercise of Control.
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