仕事力は“身体の土台”から始まっていた — 知的スキルを支える「感覚・運動・認知」の構造設計

知的スキルだけ鍛えても、なぜか限界が来る理由
ビジネス書を読み、セミナーで学び、仕事術を磨いても…
「集中が続かない」「思考がまとまらない」「生産性が安定しない」——そんな経験はありませんか?
実はそれ、知的能力の問題ではなく、“身体機能という土台”が整っていないことが原因かもしれません。
この図が教えてくれる“行動の階層構造”
私たちが日々行っている仕事や学びには、明確な階層構造があります。
以下は、Mebukiが採用している「行動発達ピラミッド」のモデルです:
- 第1層:感覚システム(平衡感覚・固有感覚)
- 第2層:感覚運動発達(姿勢・運動計画・身体感覚)
- 第3層:認知行動発達(集中力・作業の切り替え・注意の配分)
- 第4層:知的活動(学ぶ・考える・実行する)
このピラミッド構造の特徴は、上の層が下の層に“依存”しているということ。
仕事のスキル=知的活動の最上層に位置する
プレゼン・資料作成・意思決定・複数案件の管理など、いわゆる“ビジネススキル”は、すべてピラミッドの最上層に属するものです。
しかしここに注目ばかりして、下層が整っていないと…
- 集中してもすぐに疲れる
- 段取りをしても頭がぼんやりする
- 会議で急にフリーズしてしまう
これは、脳だけでなく身体の土台が“知的作業を支える準備”をしていない状態なのです。
『身体はトラウマを記録する』が示す“身体性”の力
ヴァン・デア・コークは著書で次のように述べています:
「脳は身体から切り離せない。思考・感情・行動の背景には常に“身体の状態”がある」
これは、知的能力を発揮するためには身体の安定(安全・柔軟性・刺激処理)が前提であるということです。
たとえば、こんな支障が「姿勢」から生まれている
・デスクワーク中、肩がこる・腰が痛む → 無意識に脳が警戒モードになる
・姿勢が悪いと、深い呼吸ができず酸素供給が減る → 集中力が維持しづらくなる
・身体が落ち着かないと、マルチタスクが難しくなる → 「作業耐性」が下がる
つまり、“仕事のパフォーマンス”は、筋肉や内臓、姿勢といった無意識レベルの身体性に左右されているのです。
ビジネスパーソンが整えるべき「行動の土台」3選
- ①固有感覚・姿勢制御
身体の位置や動きを把握する力。これが弱いと「落ち着いて座る」だけで脳が疲弊する。 - ②刺激の処理力
視覚・聴覚・嗅覚などの過敏さを抑える。会議中のザワつきや光が気になる人は、脳が防御に回ってしまう。 - ③運動計画のシンプル化
タスクの順序、道筋を身体的な“習慣”として落とし込む。ルーティンを「感覚に落とす」ことで思考リソースを温存。
まとめ:「土台の設計」なくして、高層ビルは建たない
パフォーマンス、集中、判断、共感、対話──これらはすべて“地面”の上に成り立つ。
いくらノウハウを積んでも、足場がぐらついていれば崩れる。
だからこそ、自分の身体感覚・姿勢・環境反応といった最下層のチューニングこそが「スキルを活かす設計」なのです。
関連書籍のご紹介
- 『身体はトラウマを記録する』ヴァン・デア・コーク
- 『スタンフォード式 疲れない体』山田知生
- 『運動脳』アンデシュ・ハンセン
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