「USP」選ばれ続けるための絶対戦略 — 独自性を構造化する思考設計

はじめに:差別化できていないビジネスは、いつか比較される
商品も良い、サービスも丁寧、実績もある。
それでも「なんとなく選ばれない」「価格で比較される」という悩みは尽きません。
この問題の根にあるのが、USP(Unique Selling Proposition)=独自の強みの曖昧さです。
本記事では、USPがなぜ重要なのか、なぜ言語化できないのか、どう設計すればよいのかを、
マーケティングと認知心理学の視点から掘り下げていきます。
USPがないと「比較の土俵」に乗る
マーケティングの巨匠ロッサー・リーブスが提唱したUSPは、
「顧客に向けて、具体的かつ唯一の利点を約束するもの」とされています。
たとえば:
- 「最速で届く」ドミノピザ
- 「5秒で読めるニュース」NewsPicksのスローガン
- 「検索エンジン最適化ではなく、読者最適化」一部メディアのポジション
どれも一言で、“なぜそれを選ぶのか”が明確です。
一方、USPが曖昧なビジネスはどうなるか?
→ 「なんとなく良さそう」で選ばれ、「もっと安い/有名なほう」に流れていきます。
差別化されていないブランドは、必ず比較される。これはビジネスの構造的な法則です。
差別化とは、「何をやらないか」を決める行為
多くの人がUSPを探そうとして、「強み」や「得意なこと」を洗い出します。
しかし、ジェイ・エイブラハムは『ハイパワー・マーケティング』でこう述べています。
「真の強みとは、顧客が“他では得られない”と感じる価値に他ならない」
USPとは、自分の内側から探すのではなく、
市場との関係性の中で定義されるポジションです。
推奨アプローチ:
- あえて「やらない」領域を明示する
- 「誰に向けないか」も言語化する
- 顧客が他と“何を比較しているか”を調査する
USPとは、「自分がどうしたいか」ではなく、
「誰の、何の、どの瞬間にとって不可欠か」を決める設計なのです。
自分のUSPが見えないのは、「主観の罠」に陥っているから
人は自分のことを「なんとなく」理解しているようで、
実は他者からどう見えているかを正確には捉えられません。
心理学の「ジョハリの窓」は、自他の認知に4つの領域があると説きます:
- 開かれた自己(自分も他人も知っている)
- 盲点の自己(自分は気づいていないが、他人は見ている)
- 隠された自己(他人は知らないが、自分だけが知っている)
- 未知の自己(誰も知らない)
USPが見えない最大の理由は、この“盲点の自己”に埋まっているからです。
→ 自分にとっては「当たり前」すぎて、強みと認識していない。
→ 他者からのフィードバックを軽視している。
→ 実は「仕事としての再現性」が見えていない。
自分では「平凡」に見えることが、
他人から見ると「異常なほど自然にできている」ことは多々あります。
USPは「言語化」ではなく「構造化」の産物である
USPはキャッチコピーではありません。
構造です。もっと言えば、“選ばれ続ける仕組み”です。
『ジョブ理論』(C・クリステンセン)では、
「人は商品を買うのではなく、“進展”を求めて雇う」と説きます。
あなたのサービスは:
- 誰が
- どんな状況で
- どのような“前に進む動機”によって
雇われているのか?
この構造が定義されて初めて、USPは“意味ある言葉”に変わります。
USPとは「言葉のセンス」ではなく、「設計の精度」によって決まるのです。
まとめ:USPは、自分だけでは見えないからこそ、戦略になる
USPとは、自分の中にはないのではなく、見えにくい構造に埋まっているものです。
だからこそ、他者との対話や市場との接点、過去の成果の共通点を通して、発掘する必要があります。
「自分の強みがわからない」と感じるのは、弱さではありません。
むしろ、構造の観点が育ち始めた証拠です。
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